vol.19 早慶、MARCH附属高校の最新トレンド ~受験者数の推移から読む~

 

7月に入り、受験生のお父様お母様からのご相談が日に日に増えてきております。

以前、私のブログで中央大学の附属高校4校について、お話したことがあります。同じ大学の附属高校であっても、学校の雰囲気はけっこう違います。ですから、受験を考えている高校には最低でも1回は足を運んで、自分の目で見てほしいと思います。

 

ところが…現状は「高校を見学できない」状況が続いています。

塾や教育関係者対象の学校説明会が7月に入り、ようやく増えてきています。しかし、ほとんどの学校がオンライン説明会です。受験生や保護者を対象とする「実際に高校の中に入ることができる」学校説明会は、9月中旬あたりから実施になりそうですが、それも不透明です。

 

このような状況ではありますが、私立高校入試は2021年1月~2月に実施されることは間違いありません。今できることは情報収集です。そこで、多くの方が気になる早慶、MARCHの大学附属高校の入試トレンドを『受験者数の推移』という視点から見てみましょう。

 

◎早慶、MARCHの大学附属高校 一般入試 実受験者数推移

2018年度 2019年度 2020年度 増減%
中央大学 643 657 839 +27.7
中央大杉並 836 947 1084 +14.5
青山学院 821 758 867 +14.4
明大中野 937 978 1091 +11.6
早稲田実業 875 935 961 +2.8
早大学院 1495 1427 1418 -0.6
慶応義塾 1346 1154 1141 -1.1
慶応志木 1369 1312 1267 -3.4
慶応女子 463 478 454 -5.0
法政 432 366 306 -16.4
明大明治 730 742 553 -25.5
中央大附属 657 843 617 -26.8

 

早稲田大学、慶応大学の附属高校は受験者数に多少の増減がありますが、人気の安定度は変わっていません。早稲田大学本庄高等学院は公式HPで受験者数を見ることができないのですが、おそらく早稲田大学、慶応大学の附属高校でも最も受験者数が多いと思います。男子寮・女子寮がありますが、大半の生徒は新幹線通学しています。新幹線に乗ってまで通う意味があるの!?と感じる方もいるかもしれませんが、そんな方にこそコロナ禍が落ち着いたら、ぜひ見学してほしいと思います。学校環境さらには多様性を尊重する校風、生徒たちの雰囲気…それらすべてが菊地視点で言うと「ほぼ満点」です。人気の秘密は実際に高校へ訪れてみないとわからないものなんです。

 

特筆すべきは、中央大学高校中央大学杉並高校の受験者増です。たいていの高校は受験者数がある年に増えると、翌年は受験者が減るという現象が起こるのですが、この2校はそういった法則を良い意味で超越しています。中央大学高校は1学年あたりの生徒数が他校に比べると少ないため、アットホーム感が強いです。また、中央大学理工学部キャンパス内にあるため、オシャレ感もあります。授業開始時刻が遅めであることも、千葉県埼玉県内の生徒でも通いやすい理由の1つでしょう。中央大学杉並高校は緑豊かな環境の中にあり、先生方もあたたかい雰囲気で、通っている生徒の満足度も高いことが人気の背景にあるかもしれません。

 

一方で、法政大学高校明治大学明治高校中央大学附属高校の3校は大幅に受験者を減らしています。この3校に共通するのは、ちょっと都心からは離れている立地ということです。明治大学明治高校と中央大学附属高校は2019年度入試で受験生が殺到したことで、倍率が急上昇しました。そういった状況を見て、2020年度入試では受験生がこの2校を回避したと思われます。法政大学高校を含めたこれら3校は校舎も綺麗で、通っている生徒達もとても楽しそうにしています。人気が著しく低下する大きな理由はないです。ですから、2021年度入試では再び多くの受験者を集めるのではないかと菊地は予想しています。狙い目の3校であることは間違いありませんが。

 

首都圏にある人気私立高校は前年度の入試倍率によって、受験者が大きく動くのが特徴です。だからこそ、その高校をなぜ志望するのか?という明確な理由が不可欠です。入試に受かることは目的ではなく、あくまで「より充実した高校生活を送るための手段」です。志望する高校に入学したらどんな生活を送るのか?どんな勉強や研究に力を注ぐのか?まずは高校生活のビジョンを明確にすることこそが、実は合格への近道だと私は思います。